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作業療法の起源って??

作業療法(Occupational Therapy、OT)は、19世紀末から20世紀初頭にかけて発展してきたリハビリテーションの一分野です。以下に、世界における作業療法の歴史を主要な出来事に基づいてまとめます。
世界の作業療法の主な歴史
1. 起源と初期発展(19世紀末 – 20世紀初頭)
- ヨーロッパとアメリカ
- 作業療法の概念は、19世紀末に精神障害者や身体障害者の治療法としてヨーロッパとアメリカで発展しました。
- 1890年代、アメリカの精神科医たちが、精神病院での作業療法を実施し、患者の治療に役立てました。
- 初期の作業療法は、手工芸や農作業などを通じて患者の回復を図るものでした。
2. 専門職としての確立(20世紀初頭 – 1940年代)
- 第一次世界大戦後
- 第一次世界大戦後、多くの負傷兵が帰還し、リハビリテーションの需要が高まりました。これにより、作業療法が注目されました。
- 1917年、アメリカ作業療法協会(AOTA)が設立され、作業療法が専門職として認知され始めました。
- 1920年代、イギリスやカナダでも作業療法の教育プログラムが開始され、作業療法士の養成が行われました。
3. 第二次世界大戦とその後(1940年代 – 1960年代)
- 第二次世界大戦後
- 第二次世界大戦後、多くの国で作業療法の需要が急増しました。戦争による負傷者のリハビリテーションが重要な課題となったためです。
- 1940年代後半から1950年代にかけて、作業療法の学術的基盤が強化され、研究や教育が進展しました。
- 1952年、世界作業療法士連盟(WFOT)が設立され、作業療法の国際的な発展と標準化が図られました。
4. 専門領域の拡大(1970年代 – 現在)
- リハビリテーションの多様化
- 1970年代以降、作業療法は身体障害だけでなく、精神障害や発達障害、高齢者のケアなど、多様な分野で活用されるようになりました。
- 作業療法の理論と実践は進化し、エビデンスに基づくアプローチが重視されるようになりました。
- 作業療法士の役割は、病院やクリニックだけでなく、学校、コミュニティ、職場などにも広がりました。
5. 現在と未来
- 国際的な発展と課題
- 作業療法は世界中で広く認知され、実践されています。WFOTは現在、100か国以上の作業療法士協会を会員としています。
- 高齢化社会の進展や障害者権利条約の影響により、作業療法の重要性はますます高まっています。
- 今後は、デジタル技術の活用や多文化社会への対応が求められています。
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最後に

いかがだったでしょうか?意外と知られていない作業療法の歴史。
19世紀から始まり、世界大戦後の多くの負傷した兵士達へのリハビリテーションの手法として注目を集め、現在に至るまで時代と共に発展を遂げてきました。次の時代に繋げるため、作業療法の継続・発展させていくことが、”今”の時代を担う私たちの役割なのかも知れませんね。
参考文献
- World Federation of Occupational Therapists (WFOT). “History of Occupational Therapy.” WFOT Official Website
- American Occupational Therapy Association (AOTA). “History of Occupational Therapy.” AOTA Official Website
- Turner, A., Foster, M., & Johnson, S. E. (2002). “Occupational Therapy and Physical Dysfunction: Principles, Skills and Practice.” Elsevier Health Sciences.


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