同じストレスでも、人によって対応の仕方は違います。
- Aさん:仕事でミスをしたとき「原因を突き止めて解決策を考える」
- Bさん:同じ状況で「友人に話して気分を落ち着ける」
この違いは心理学でいう**「コーピング(coping)」**のスタイルです。
特に有名なのが 「問題焦点型」 と 「情動焦点型」 の2つ。
この記事では、それぞれの特徴と研究知見を踏まえ、日常生活での活かし方を解説します。
目次
問題焦点型コーピングとは?
- 定義:ストレスの原因そのものに働きかけ、解決を目指す方法
- 具体例:計画を立て直す、情報を集める、スケジュールを調整する
研究で分かっていること
- Lazarus & Folkman(1984)は「状況がコントロール可能なとき、問題焦点型が有効」と指摘。
- 仕事・学業・家計など「自分で変えられる問題」には非常に効果的。
日常での実践例
- 試験勉強で焦っている → 学習計画を具体的に立て直す
- 家計に不安がある → 支出を洗い出して優先順位を決める

情動焦点型コーピングとは?
- 定義:ストレスによる感情反応を和らげる方法
- 具体例:気分転換、リラクゼーション、他者に相談、趣味でリフレッシュ
研究で分かっていること
- Lazarusらは「状況が自分で変えられないとき、情動焦点型が役立つ」と報告。
- 医療や健康心理学の研究でも「感情を整理すること」がストレス緩和に重要とされている。
日常での実践例
- 渋滞で遅刻しそう → 深呼吸して気持ちを落ち着ける
- 上司との関係がすぐ改善できない → 信頼できる人に話して気分を整理する

どちらが良い・悪いではない
- 問題焦点型=「行動で解決」
- 情動焦点型=「気持ちを整える」
どちらも状況に応じて必要です。
研究のまとめ
- コントロール可能なストレス → 問題焦点型が効果的
- コントロール困難なストレス → 情動焦点型が有効
Compasら(2017, メタ分析)でも「両方を状況に応じて使い分けることが健康に重要」と報告されています。
今日からできる!実践の工夫
1. ストレスを「変えられる/変えられない」で分ける
- 変えられる → 行動で解決(問題焦点型)
- 変えられない → 気持ちを整える(情動焦点型)
2. チェックリストで整理
- ✅ 問題焦点型
- 計画を立て直したか?
- 解決策を調べたか?
- ✅ 情動焦点型
- 気分転換できたか?
- 誰かに相談したか?
3. 生活での具体例
- 仕事の締め切りが迫っている
- 問題焦点型:タスクを小分けにし、優先順位をつける
- 情動焦点型:5分間の深呼吸休憩で集中力を回復
- 天候でイベントが中止になった
- 問題焦点型:代わりの予定を立てる
- 情動焦点型:気持ちを切り替えて趣味の時間に充てる

まとめ
- コーピングには 「問題焦点型」 と 「情動焦点型」 がある
- どちらが優れているわけでもなく、状況に応じた使い分けが大切
今日からできるステップ
- まず「変えられること/変えられないこと」を見極める
- 変えられることは問題焦点型で行動する
- 変えられないことは情動焦点型で気持ちを整える


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